9月22日 特別法002号 剣道限定廃止政策

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ガチャンッ 硬く閉められていた南京錠が外れ、ギギィっと鉄で出来た分厚い扉が音を立てゆっくりと開く。 「っ!?て、てめら!一体何しにきた!?」 中は綺麗というものではない。 窓は無く、電気は薄暗く今にも消えそうな電球が一つ。トイレが一つのベッドが一台置かれている。 いわば、ここは部屋というよりも囚人が住む独房だった。 そんな、独房の中にあるベッドに寝転がっていた。40代過ぎの男が扉の音で起き上がり、怒声を上げる。 「久しぶりだな、鈴木貴史"教官"。どうだった?約2ヶ月に及ぶ独房生活は・・少しは反省できたか?」 「うるせぇ!俺をこっから出しやがれ!」 少年は至って冷静だ。 しかし、鈴木の怒声だけがこの独房に響いている。 「全く反省してないな、まぁあんたはそういう大人だ。あんたのお陰で前代未聞の未成年者である杉村一輝を指名手配犯に仕上げ、噂では国外に逃げてるって話だ。しかも、ゲームで使用される専用の刀を2本も持ち出される・・」 「て、てめぇ!」 「執行人五人を連れていたのにも関わらず、ろくに生かせてない・・・まぁ柳沢には関しては詰めが甘かったってところか。で、あんたが連れてきたのは態度の悪い敬語はできる後ろにいる朽木拓馬だ」 「・・・」 鈴木は歯を食いしばり、ギリギリと音を立てながら少年を見下している。 その反面、後ろにいる拓馬は表情を一つ変えないまま黙り込んでいる。 「独房で約2ヶ月。殺されずに済んでるのは、馬鹿な運だけだな」 「偉くなったなぁ?流石は大事な友人を殺している"如月"さんは言う態度がでかいなぁ!」 鈴木は我慢の限界がきて言ってはいけない事を口走ってしまう。
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