黒煙のレクイエム

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実母は、施設を転々とすることばかりが続いていたので、学校に行っても親しい友人がいなかった。 中学卒業後、ひきこもりの暮らしを送っていたので、施設の職員さんが心配になっていた。 実母は、施設の職員さんから提示された提案を『アタシ!!できん!!』とか『高校に行っても勉強が分からない!!』とか『アタシの人生を勝手に決めつけないで!!』と怒鳴り付けていた。 そして、実母は施設との関係が気まずくなったので家出をした。 それから数ヶ月後、事件を起こしてケーサツに逮捕された。 ことの次第を聞いた施設の職員さんは、弁護士さんをたててケーサツと保釈交渉を行っていた。 実母は、どうにか保釈されたが同じことばかりを繰り返していた。
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