はじまりのはじまり

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はじまりのはじまり

小説【涙星】には、もう1つの物語がある。 幸せな話の裏には、 実は哀しい話があった。 彩と勇斗の物語で奇跡を起こした人がいます。 そうです、神様です。 神様が哀しい人間の物語の為に流した涙。 実は、それは自らの命を代償に起こしたものでした。 哀しき人々の物語に奇跡を起こした神様は願い事をして、 …―――消える。 そして神様は新しく生まれ変わるんだ。 今まで、ずっとそれを神様は繰り返してきた。 何千回、何億回、いやそれ以上だ。 それじゃあ神様が可哀想? そう思う人達も中にはいるだろう。 でもね。 その新しく生まれ変わる時、 神様は生涯でたった1つだけ自分の願い事を叶えられるんだよ。 その時の神様の願い事が、 この不思議なおとぎ話の始まりだったんだ。    
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