16人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
翌日、いつものヒロとの待ち合わせのコンビニ。
ヒロはいつもだいたい時間ぴったりにくる。
だから、会った瞬間にはアプリの効力が発動していて
会うなり当たり前のように腕を組んでも笑顔で応えてくれる。
いつものように私の部屋に向かおうとしたところで
目の前にヒロの今カノのマユリが現れた。
怒りに満ちた顔を前に固まるヒロ。
「尾行してきたの?」
ヒロってば、早速バレちゃって、ドジだなぁ。
……まぁ、その方が私にとっては好都合だけどね。
私は嬉しさが顔に出てしまっていたと思う。
半ば笑いながら言った。
欲を言えば本当はもっとヒロの気持ちをこっちに傾けてからの方がよかったんだけど。
最初のコメントを投稿しよう!