レイカ

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私はレンアイアプリの効力を使って手っ取り早く二人を別れさせようと考えた。 「ヒロ、マユリちゃんが別れやすいように今この場でキスして見せてあげよっか?」 レンアイアプリのレベル1はとにかくキスがしたくなる。 それを買い手に言われたら100%断れない。断らない。 好きな男が目の前で他の女にキスをするなんて地獄でしょう? 一生のトラウマになればいい。 ヒロは私の思惑どおり迷うことなくマユリの目の前で私と唇を重ねた。 「い、ぃやあああぁあぁぁあぁあっ」 マユリはヒロを突き飛ばして 「最っ低!!」 そのまま逃げるように走り去った。 ヒロは固まったまま動かない。 正確にはアプリの効力で私を好きだから動けない。 「ふふ」 思わず笑みがこぼれる。
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