レイカ

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「じゃあ、ヒロ。うちに行こう」 私がヒロの手をとるとヒロは 泣きそうな、怒っていそうな、複雑な表情をうかべながら私に言われるまま歩きだした。 これできっとヒロとマユリの関係は終わる。 ……ヒロ、いつでも私のところに戻ってきて。 その日もヒロとのキスを堪能してあっという間に時間が終わった。 効力が切れるなりヒロは私を睨み付けたもののなにも言わずに慌てて帰っていった。 文句、言いたくても言えないよね。 取引したのは自分だもんね。 私のそんな気持ちが伝わったのかもしれない。 いや、私がヒロを買い続けた効果でヒロは私のことも好きになってきてるせいかな。 これからマユリに弁解の電話でもするんだろう。 でも、残念。 もう4時間経ってるし。 今更弁解したところで受け入れてもらえる可能性は低いよ。
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