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「―コレデタクヤモオシマイダヨッ…禁忌『レーヴァテイン』!」
フランはカードをかざしながらそう叫ぶ
すると4人のフランが握っていた時計の針を思わせる剣が炎の様なモノに包まれる
殺傷力が上がっているのは一目瞭然―…
フランはこのまま押しきる気だろう
(―一度でもくらえば致命傷になりかねない…何が何でもあの剣に攻撃をくらうわけにはいかない…)
俺はそんなことを考え、痛む右腕に無理矢理力を入れ、両手の刀を構える
4人同時に相手をするのはリスクが高い
どうには各個撃破に持ち込めれば―…
「「「「―イクヨッ!」」」」
4人のフランはそう叫び、2人が此方に向かってきた
後方のフランは剣をふるい、先程の様な玉を飛ばしてくる
俺は最小限の動きでその玉をどうにか避ける
此方に向かってきた2人のフランは
2方向から俺目掛け剣をふるってきた
その剣を両手の刀で片方ずつ止める
右腕の傷から血が吹き出すー…
だが、そんなことを気にしている暇はない
後方のフランが飛ばしてくる弾幕をかわすため、受け止めた剣を弾き後ろに跳躍する
しかし―…
「―…くっ!」
剣を弾かれたフランはすぐさま俺との距離を詰め、再び剣をふるってきた為
それを刀で受け止める
だが、それが失敗だったー…
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