悪魔の妹『フランドール・スカーレット』

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―フラン視点― (―あーあ…もう終わりか~) 私達の弾幕によって吹き飛ばされた拓哉に"レーヴァテイン"を振り上げる私の分身の姿を見て、私はそんなことを考えていた 拓哉を初めて見たときは楽しめると思ったけど、やっぱり"霊夢"や"魔理沙"の時みたいには楽しめないか―… (―久しぶりに"弾幕ごっこ"を楽しめると思ったのにな~…) 私が内心そんなことを考えていたその時ー… 「―……エッ…」 剣を振り下ろしていた私の分身が不意にそんな声を上げる 何事かと思ってそちらに視線を向けると、そこには予想外の光景が―… 「―…えっ…」 私の視線の先には、剣を振り下ろしていた私の分身の胸から黒色の刀身が突き出ている光景がー… そして、私の分身が霧の様に消えていった先に、ゆっくりと立ち上がる拓哉の姿 何が起こったのか理解するのが遅れたが、それ以上にー… (―気配が…変わった…?) 視線の先に映る拓哉の気配が先程と違いすぎていた そして、此方に視線を送る拓哉の目―… その瞳は虚ろで光がない まるで誰かに操られている様な――そんな気配すら感じる そしてーー私はその瞳を見た瞬間、全身に寒気が走ったー… 感じるのは圧倒的な殺意と敵意ーー先程まで拓哉から感じることは一切なかったモノだー… そんな拓哉をしっかりと見据えながら、私はレーヴァテインを握り直し 刀を構え向かってくる拓哉を迎え撃つのだったー…
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