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「―…んっ…」
不意に意識が覚醒した感覚に、俺は小さくうめき声を上げ、ゆっくりと目蓋を開くー…
そして視界には見慣れない天井が映る
目が痛くなるような赤を貴重とした天井――それから目を背けるように首だけを動かして辺りを見渡すが、壁も同じ様に赤かった為、再び目蓋を閉じていた
そして、徐々に覚醒していく頭を働かせ、思考を巡らせるー…
(―何で…見知らぬ場所で寝てるんだろう…)
何故、この様な見知らぬ場所で寝てるのか考えるが、頭が上手く働かず答えは出てこないー…
だが、背中の感覚と横を向いた時の視界の位置からベッドで寝ているであろう事は理解できた
だが、何故見知らぬベッドで寝てるのかはわからなかったー…
(―えっと…寝る前に何をしてたんだっけ…?)
俺は、ここに至る経緯を何とか思い出そうと記憶を探る
そして、徐々に働き始めた頭で考えていると、ある場面がフラッシュバックする
(―そうだ…いつも通り寝た筈なのに起きたら知らない森の中に居て…そしたら…)
俺は少しずつ出来事を思い出しながら
記憶を整理していった
そうだ――急に雨が降ってきたから雨宿りが出来る場所を探してひたすら走った
そしたら、大きな屋敷にたどり着いて
鍵がかかってなかったから勝手にお邪魔してー…
(―それから…屋敷を見て回ってたら迷子になって…それで…)
地下に続く階段を見つけたんだー…
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