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(―拉致ならここに携帯が落ちてるのは不自然か…だが何故…)
謎は深まるばかりだー…
だが拉致の可能性は薄いかもしれない
何はともあれ携帯があれば誰かと連絡がとれる
こんな森の中で電波がたってるか怪しいが―…
俺はゆっくりと立ち上がり携帯を開く
「―やっぱりか…」
当たってほしくない予想は当たってしまい、携帯の電波は届いておらず圏外の表示
やはり森の中では無理なのか
しかし、それ以上に目を疑ったのはー…
「―まだ深夜なのか…」
俺はそう言って空を見上げる
空に星は出ておらず、暗い雲が空をおおっている
携帯の示していた時刻は1時15分
いつもなら寝ている時間だが―…
(―…こんな状況じゃ寝てられないな…)
俺はそんなことを思いながら、ゆっくりとため息をはきながらもう一度空を見上げる
そこには変わらず曇天の空模様
今にも雨が降りだしそうだと考えていた矢先―…
「―…ついてない…」
ポツリと空を見上げていた顔に水滴が落ちてくる
そしてポツポツ降りだした雨はあっという間に強くなり今は辺りを雨の音が支配している
「―…とりあえず何処かで雨宿りしないと…」
俺はそんなことを呟きながら雨宿りを出来る場所を探すため小走りでその場をあとにするのだったー…
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