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奥へと続く通路に入って探検する事数分ー…
俺は小さな困難に直面していた
「―…迷った…」
そう、道に迷ってしまっていた
広い館を軽く探検して、あわよくばタオルでも見つければいいなとか思いながら
歩いていたが完全に元の場所に戻る道を忘れてしまっていた
ここに来るまで扉はいくつか見つけているが
誰かの部屋だとまずいのでスルーしていたが
気がつくと玄関がある方向を見失ってしまった
(―初めて来る場所で迷子とか…今日はとことんついてないな…)
そんなことを思いながら深いため息をついた
目が覚めたら知らない森で寝ていて突然降り始めた雨から雨宿り出来る場所を探すこと約一時間
ようやく雨宿り出来る場所を見つけたと思い中に入ると
好奇心に勝てず探検に出た結果、迷子に
とことんついていないー…
「―はぁ…ん…?」
今の状況にため息をつきながら歩みを進めていると
気になる物が視界に入ってきたので歩みを止める
それは今まで見てきた扉とは違い
先まで暗闇が続く下りの階段ー…
ここは一階の筈だからこの階段は地下に続いていることになる
(―地下もあるのか…この館には…)
改めて館の大きさを痛感した
階段は電気もロウソクもついておらず
ずっと先まで暗闇しか見えないため、どこまで続いているか判らないー…
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