第1話

第1章

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私たちは毎週とはいかないけれど、土曜日はどちらかの家に泊まって、２人で過ごすことが多い。どちらかに予定がない限りは、互いの家を交互に行き来していた。

この前は愛未と飲む約束をしていたからなかったが、今度の土曜は特に予定もなく、博貴も何も言ってこなかったので、私は博貴が私の家に来るものだと思っていた。

部屋も片付けたし、ご飯だって作って待っていたのに、いつまで経っても現れる気配がない。

いつもは夕方には来るのに、すでに19:00を回っていた。さすがに心配になり電話をかけるが応答がない。メールをしても返ってこない。

メールをしてから30分が経過して、何かあったのではないかと思い、とりあえず博貴の家に行ってみようと思ったその時、携帯がなった。

ーごめん、連絡するの忘れてた。
急に大学の先輩に呼び出されて飲み会に来てます。
だから今日は行けない。ー

また電話じゃなくて、メール。
そして今までだったら、飲み会に行くことが決まった時点で連絡くれていたのに、すでに飲み会に参加してからの連絡。