31人が本棚に入れています
本棚に追加
***** * * * *
週が明ければ、博貴は普通だった。
私たちが付き合っていることは周りには内緒にしていたので、社内では、元からほとんど仕事のことしか話さなかったというのもある。
わざわざ帰りの時間を合わせるということもほとんどない。タイミングが合えば一緒に帰るが、それも他の同僚と同じ扱いだ。
そして次の週も土曜の夕方に連絡が入った。
ーホントごめんな。また先輩から誘われて。
何か悩んでるみたいで、ほっとけないから今週も無しでよろしく。ー
決意が揺らぎそうになる。
1人でいると暗い方向にしか進まないので愛未に連絡してみた。
トゥルルル、トゥルルル…
愛未も忙しいか。
仕方がないので他の友人に連絡して、ご飯を食べに行くことになった。
1人でいるよりは気が紛れた。
最初のコメントを投稿しよう!