第1章

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もう色々と諦め始めた日曜の夜、博貴から連絡が入った。 ー最近一緒にいれなくてごめんな。 あおいさえ良ければ、明日ウチに泊まりに来てくれない?ー 目を疑う内容だった。避けられていると思っていた。 だからそれだけで嬉しくて涙が出た。 ー明日、泊まりに行くね。会社からそのまま行って良いの?ー 誘われたら行くに決まっている。 ーいいよ。U駅で集合しよう。 仕事が同じくらいに終われば一緒に出よう。ー U駅とは博貴の家の最寄り駅だ。 会社近くの駅だと会社の人たちにバレかねないので、ここで待ち合わせをすることはない。 とりあえず、ここ最近では1番気持ちが落ち着いて眠れそうだ。
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