第1章

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***** * * * * 「あおいは~、その山瀬さんて人が気になるわけだ。」 「確証はないけど、1番近い人って考えたら山瀬さんが妥当かなって。」 一気に喋りすぎてちょっと疲れたから、愛未の質問で一息ついた。 「博貴さん、女っ気感じさせないもんねぇ。 ちなみに山瀬さんって、そんなに綺麗なの?」 「めちゃめちゃ綺麗。 会社でトップだと思う。 美人揃いの秘書課を含めても断然トップだね。」 「性格は~?」 「私は関わりないから性格までは分からない。 でも悪い噂は聞いたことないよ。 てか博貴は良い奴って言ってた。」 思い出したら凹んできた。 今までは博貴が私以外の女性を褒めたとしても落ち込むことなんてなかったのに、最近は本当に情緒不安定だ。 他の人なんて見ないで欲しいと、独占欲がひどくなっている。 「あおい、途中でぶった切ってごめんね。 続きを聞かせて。」 今日はお酒が進む。 ボトルで入れていた白ワインをグラスに注いで、一口飲んで、私は話を続けた。
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