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日頃の恨みって蹴飛ばしたいほど恨みがあったの?
そう思いながら玉座へと戻ると
黒髪くん(仮)は何故かこちらの方へ歩みよる
「いきなりで悪いけど魔王さんに頼みたい事があるんす[カシャン]…よ、ヒッ?!」
アグニの方から
引き金を引く音が聞こえた時、
魔弾が黒髪くん(仮)の頬を掠めた。
「近寄るな、殺すぞ…」
と地を這うような声で威嚇している
アグニ、カッコいい…!
「待って![カシャカシャンッ]撃たないで![カシャカシャンッ]帰り方教えて下さいぃぃ…!」
黒髪くん(仮)は機敏に動き、バックステップやサイドステップ…果てはマトリ○クスのような格好で魔弾を避けながら用件を言う。
あれ…?
「帰…方、知ら、ない…?」
と聞いてみるとマトリ○クスから体を起こし頭を縦に振る。
「俺も、知らな…。」
そう言えば黒髪くん(仮)は項垂れる
俺はここに住んでいるから必要ないけど黒髪くん(仮)は少なくとも人間の国に住んでたんだよね。
人間の国のオーサマの好感度現在進行形でガタ落ちだよ。
あれかな?
見送りはするけど帰ってくんなって事かな、それとも帰る場合を考えていなかったとか?
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