とりあえず

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「炎神様のお気持ちも理解出来ますよ…ですが、そうならない様にするのが私達の務めと私は存じ上げております。」 そう言いくるめたのはジルさん それはどちらも正しいんだ… より魔族らしい答はアグニさんの方でより人間らしい…訳ではないか、黒髪くん(仮)が何かをしたとして対応できる自信がある方がジルさんなんだ。 「…そう、だな…悪い。」 アグニさんがシュンとする。 火粉が散るような癖毛に隠れた目元は勢いの弱い炎に見えた そしてジルさんが話し出す あぁ、後ですね… と小さな声を最初につけて 「…これからアレク様を横抱きする時は私に一言断りをくださいね」 ジルさんの謎がまた一つ増えたのであった 「アッハイ…」
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