魔法

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一瞬身構えてしまったがここに来るのは多分ジルさんくらいだろうという事を思い出し って、あれ…? 「ア、グニ…?」 そう、そこにいたのはアグニさんだった ジルさんではなく。 「………ジル、…は?」 「アイツじゃなくて悪かったな…」 「うっ、ご、めん 。」 相も変わらず紅蓮の髪は後ろで纏められていて、その炎は不機嫌さを表すべく揺らめいている。 「…アイツなら、黒いのの案内をしてたぞ。」 黒いの…? あぁ!! 「黒髪くん(仮)?」 俺がそう訊ねればアグニは頭を縦に動かした。 そうだなぁ… 「・・・行く!」 ジルさんのところに行こうかな! そうして例のごとく風の羽を踝(クルブシ)に出現させて移動しようとしたら 「だからアレク…自分の立場分かってるのかよ。」 ぐいっ! 「あうっ!」 また、引っ張られました~☆
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