2章 

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数日後、つまり現在の話に戻る。 俺はこの幽霊の口車に乗せられ結果 同じアパートで住む事になった。 「とりあえずお前は誰なんだ? 正直に  言わないととりあえず殴る」 「春さんは幽霊を殴るのが趣味なんですか?  …私は桃って言います。生きてた時はそう  呼ばれていました」 ようやく言ったか。 数日も一緒にいるのに名前わからないって この前も名前聞いたら 「チーズ蒸しぱんになりたい」 名前聞いてんのになりたいってなんなんだよ。 「とりあえず俺は寝る、お前は近寄るなよ」 「えぇ! 寝ちゃうんですか!? 歓迎  パーティー開きましょうよ! 」 対霊用の塩を桃に投げつけた。 元野球部の俺の放った塩は春の体全体に 当たった。 頼む、これで消えてくれ。 「目がぁぁ!目がぁ!」 効果、目だけかよ。
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