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…。
遊園地デート終了後の夜。
…お…俺…ゆずと…
唇当たったよな?
すげぇ…柔らかくて…
き…気持ち良かった…
お、おい!!ゆずだぞ!?あのゆずになんで…こんな…
布団の中でこの抑えきれない思いを枕にぶつけるように枕を強く抱き締める。
でもゆず…今日可愛いかった…
いつもは着ない女の子らしい服を着て…
しかもあいつ…
お化け屋敷で昔みたいに。
昔から俺はおばけが嫌いで…。
ー10年前。
俺の親が離婚して、母親と二人暮らししていた時。
離婚の理由は父親の暴力。
離婚してからも夜遅くに
ドンドン!!
「おい!!開けろ!!くそが!!」
玄関の扉を荒々しく叩く音、
父親が酔っぱらって帰ってくる。
俺はすぐに母親の布団の中に入って
「こ、こわいよぉ…」
「大丈夫、すぐおばけなんていなくなるから」
優しく抱き締めてもらっていた。
母親はそれを父親だと言わずおばけと言っていて、俺はそれをずっとおばけだと信じていた。
数日後、ゆずの親が仕事で俺の家に泊まりにきた。
親同士が仲が良くてこういうことは何回かあった。
しかし、この日は運が悪く、
、
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