第1章 戸惑うミツバチ

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「その呼び方はっ……」 真赤になる僕を尻目に 「ミツバチ?」 「なあにそれ?」 女の子たちは興味津々 白河さんの肩越しにこちらを覗き込んでくる。 「話せば長くなる。それに――僕たちだけの秘密の呼び名だ」 白河さんはそっけない猫のように 女の子たちに背中を向けて。 「な?そうだよね」 まるで狙いをつけたみたいに 僕の隣に来て肩を抱いた。
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