第1章 戸惑うミツバチ

13/25
前へ
/25ページ
次へ
「連れてってくれ」 「え?」 僕が迷っているそばから 「2人きりになれるところへ」 たたみかけてくる。 口角の上がった薄い唇は 生粋のプレイ・ボーイのそれで。 「君んちのホテルだろ?知ってるはずさ」 誰にも邪魔されない 静かなところ――。 甘い掠れ声で 白河さんは囁く。 「なあ、ミツバチ――連れてけよ」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

328人が本棚に入れています
本棚に追加