第1章 戸惑うミツバチ
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しばらく歩いて 人気のない階段を昇る。 ゲストはおろか 長年務めるホテルマンたちでさえ 知ることはない秘密の迷路だ。 「さて、どこへ案内してくれるんだ?」 やがてオーク素材の古びた扉に突きあたると。 「ここです」 僕はポケットに忍ばせていた年代物の鍵で 重厚な扉を押し開けた。
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