第1章 戸惑うミツバチ

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知ってる。 183センチ。 一際長身の 理想的な八等身。 「だから僕が将来、代議士先生になると思って一緒にいるなら大間違いだぜ?」 モデル並みの美女に囲まれ 気だるそうに軽口を叩く。 つれない男――。 「そんなつもりないわよ」 「そうよ。私たち白河さんと遊びたいだけ」 それでも彼女たちは夢中で追いかける。 「ふうん。遊びなら大歓迎だ」 ワインクーラー片手に 気障な仕草で腰を抱く いい人とは言い難い――曲者を。
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