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……あれ、本当に寝てしまっていたみたいだ
ライはどこだろう……
お姉様は大丈夫かな……？
気がかりな事がいくつかある
私は、ゆっくりと目を開いた
「……!?」
こ、ここは……どこ!?
何とも形容しがたい世界が
目の前の世界に広がっていた
さっきまでいた部屋はどこへ!?
ううん、そんな事よりも
この世界を名付けていかないと
全てが無になってしまう！
目の前に飛び交ういくつもの黒の長方形
それは、列をなし、その列は円を描き
その円は傾きを変えて球を描く
背景には、血の色のように
黒みがかった赤色のボンヤリとした何かが
永遠に広がっている
名付ける……!?
この世界に名前をつける事なんて私には出来ない
こんな、よくわからない世界、支配出来ないよ
じゃあ、この世界は名前を持たない事になる
じゃあ、この世界は存在していないんだ
じゃあ、この世界に存在している私は存在してない？
じゃあ、私は、いないの？
早く、早くこの世界から出して！
何なの、これは！
夢をまだ見ているの？
どうやったら、ここから出れるの!?
このままだと、私、二度と存在出来なくなる……
．．．
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