星ノ名

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「……シン……シンだ」 星の王女からの問いかけ 作戦を何とか遂行出来るよう 後ろを悟られないように応答する 「シン……良い名ね…… あなたに頼みたい事があるんだけど、いいかしら?」 「……何だ」 僕は、後ろから、ゆっくりと来るライを うっすらと確認しながら星の王女のお願いを聞いた 「私は、この星の王女 私達は今、あなた方の星を支配しようとしています」 「そうだな、だから 僕達はこの星に来て戦ってるんだ」 「はい……ですが、それはある男の企みなのです 私達王家や、ほとんどの人達は この戦争を望んではいません」 「……ある……男?」 僕はこの時点で察しがついた ある男とはライの事だ どちらかが嘘をついている でも、確かめるすべは無い もう、ライはすぐそこまで来ているのだから…… 「リア、残念だが ここで死んでもらう……!」 ライは持っていた武器を王女の背中部分 ……心臓を貫けるように押し当てた その次の瞬間だった 突然、あたりは爆風に巻き込まれ 僕は吹き飛ばされてしまった 吹き飛ばされている最中 意識が無くなりかけていたのだが 誰かに腕を捕まれた事だけは確かだった でも、誰だか確認する間もなく 僕の目の前は真っ暗になっていった ...
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