何時もと変わらない目覚め

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もうすでに僕は出来事帳に書き始めていた 今日見て聞いたことを全て書き込む 「ふむふむ・・・『新生シンガー港湊・・・福岡ライブ間近』か・・・いつだろうなー俺楽しみにしてんだよ」 「昌八この人の知ってるの?」 「あぁ、最近デビューした歌手なんだ、たまたまテレビ見てたらすげー上手くてよ、その時感動したぜ」 「へぇそうなんだ」 「ギター片手に一人で歌ってんだよ、噂じゃ齢は俺たちと同じらしいから本当尊敬するよあれは」 「じゃあそのときは僕も聴いてみようかな」 「今度CD借りにいこうね」 「ほかにはっと・・・『全国の麦茶特集』に『議員騒動事件』・・・本当いろいろあんのな・・・」 「まるで新聞紙みたいだね~」 「ほかには?ほかには!?ほかにはなんか無いのか!?面白そうなのはよぉ!」 「ちょ、ちょっとまだ書いているんだから邪魔しないでよ・・・」 「俺の知識欲は留まることを知らねぇぇぇぇ!!!」 突如何かに取り憑かれたかのように雄たけびを上げる このままだと出来事帳が危ない気がする 「もう少しだからちょっと待って!!!」 「知識欲ぅぅぅぅぅ!!!」 「はぁ・・・終わったよ」 「うおおおおおお!!!・・・ってなんだこれ」 危ない状態だった昌八が急に元に戻った・・・助かった 「それは今日注目になってたニュースだよ」 「『深夜障害事件』?・・・『ここ数日夕方から深夜にかけて何者かによる障害事故が多発している。被害者の身体には火傷、打撲、切り傷など様々な跡が残っている。警察では様々な武器による犯行と判断し調査を進めている』・・・」 「なにそれ・・・怖いよ・・・」 「これって・・・どこのなんだ?」 「見たのは福岡県のテレビ局だから福岡のどこかだと思うよ」 「福岡ぁ!?はぁ・・・なんでここでやんだよ・・・物騒すぎて怖すぎるぜ・・・」
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