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残酷な故に素晴らしい。
手に入らないから美しい。
誰もが持っているものでは無い故に尊い。
だからこそ傷つけ合い、慰め合い、共に手を握り合う事を繰り返し、見つけようとする。
そこに残っているものは、何なのだろうか。
人間であるが故に、それを見つけようとする。
どんなに計算しても、公式を作ろうとしても、それは偽物でしかない。
だが、人間は欲深い。
そんな、正体不明の恐ろしいものでさえも欲してしまう。
もがき、苦しみ、何度も何度もあがき、その先に「それ」を見つけた時。
僕たちは何を思うのだろうか。
そこにあるものは、絶望なのか、希望なのか、苦しみなのか、安らぎなのか。
それは、きっと人によって違う。
誰もが無意識に「それ」を探し求めている。
生まれたときから死ぬまでずっと、「それ」を追い求めて彷徨っている。
世界は今日も、酷く残酷で、それ故に素敵で素晴らしい。
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