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「…ん……んん…う…ん…?」
何だか…温かい。
それになんだ、ろ?
いい…匂い?…優しい、香りが…する。
それになんか…すっきり?…してる…ような?
この感じ…もしかして………俺、寝てた?
というか寝てる?
…あれ?なんで?
俺、さっき起きたよな?
なんでまた寝てんの?
目が覚めて、お腹すいて、でもその前にトイレにって…そんで…
あれ?あれれ?それからどうしたんだっけ?
えーっと…確か…
「ん?目が覚めた?気分はどうかな?」
知らない声に思考を切られる。
誰だ?と思いながら少々重い瞼を開いていく。
目を開けた先にあったのはーー
柔和なイケメンのドアップの顔。
ーーでした。
いや、誰だよ。
というかさ?
何?この状況?
俺の現在の状態。
知らないうちに知らない部屋にいて知らないイケメンにこれまた知らないベッドの上で、抱き締められながら添い寝され…とるだと?
「#$%&\@!?◎※△□∈∋!!!」
絶叫しました。ええ、脳ミソ大パニックだよ!
俺は悪くない!絶対!
悪いとしたらこのイケメンだ!
バン!
「なに!なんなの!今のナニ!?なんかあったわけ!!
……………は?」
絶賛ジタバタ暴れ叫ぶ俺。
それでもニコニコしながら離さないイケメン野郎の魔の手から、必死に身を捩りながら少しでも隙間を作ろうともがいていたら…
突然部屋の扉が開け放たれ今度は慌てた様子の見知らぬ美女…美少女?が現れた。
で、入室して暫しポカンと室内の状況を確認してたようなんだがな。
なんだ?俯いてプルプルしだしたぞ?
てかいい加減離せや。
力強いなおい!
てか近い。顔近いから!
おい。何でさらに笑顔で近づくかな!?
恐い!コワイから!なんか物凄く身の危険を感じるんだよ!このイケメン!
「アンタら…アタシの部屋で…ベッドの上で…一体…ナニしてんだコラアアァァァ!!」
美少女様の叫びがシャウトされました。
ここ、この美少女様のお部屋だったのね。
てことは当然このベッドも彼女のだわな。
そんなとこでだ。しかも今しがた気づいたんだが…
俺、今、何も着て、いない。
イケメン、薄い、生地の、布、一枚。
そんな姿で抱き合ってるわけだ(俺は完全に不本意だがな!ソッチの趣味は俺にはない!)
そりゃ…怒鳴って当然だわなぁ(俺には一切非はないが!被害者だ!)
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