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「浄化!浄化!浄化ぁ!」
それから少し時が過ぎて…
只今、美少女様が何か叫びながら何か手を光らせつつ何かベッドに向けてされてます。はい。
なんだろね?あれ。
件のベッドから少し離れたとこで正座しながらその様子を眺めてる俺。
ん?なんで正座かって?
俺の横でプスプス煙あげてる物体を見れば、皆そうするよ。うん。
しかし本当になんなんだろね?あれは…
心なし毛布とシーツが綺麗になってる気がするんだが?
それに浄化っていってるよな。
まさか、ねぇ…?
「はぁはぁ、はぁ~…全く、なんでこうなるのよ…コイツにまかせたアタシがバカだったわ…」
お?終わったみたいだな。
「あのー、すみません?」
「あ゛?………なによ?お腹でも空いたの?」
うん、違うから。
いや、なんか知らんけどすっごい腹へってるけどさ。
…さっきまではそこまで腹へってなかったんだけどな。
「確かに腹も減ってるんだけど、それよりも…ここどこかな?俺、なんでここにいる?それと…どなた?」
そう。ここ何処なんだよ。いやさ、そこの美少女様の部屋ってのはわかるよ?
でもなんで俺はその美少女様のベッドで寝てたわけ?
そもそもだよ?この美少女様とそこで焦げてるイケメンだったモノは誰?って話だよ。
確認するのは当然だろ?
キョトンとする美少女様。
そんな顔も可愛いですね。ごちそうさまです。
「アンタ…もしかして…何も聞いてなかったりする?」
美少女がアンタとかむしろオッケーです!
「聞くも何も目を開けたらそこのに超至近距離でガン見されながら抱き締められてたから」
突然そんな状態で話を聞こうとか思えるかっ!
「…はぁ。成る程ね。それでさっきの状態ってわけね…ホンットコイツ使えないわね…まあいいわ。アタシが説明してあげる。感謝しなさいよ!」
そう言って部屋を出ていこうとする美少女様。
「って、あれ?ちょ、待っ!どこ行くんだ?説明は?」
「は?アンタお腹空いてるでしょ?食べながら話すに決まってるじゃない。アンタ、バカ?」
足りない。言葉が足りないよ。わかるかよっ!
そう心の中で突っ込みつつも黙ってついていく俺。
大人だもの。
勿論、イケメンは放置。
俺、全裸でな。
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