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「~~っ~!~っ!~~~っ!!」
声にならない声をあげながら真っ赤な顔の美少女様。
それを再び正座の姿勢で眺める俺。
うん。眼福ですね。
「ナンッで!マッパなのよ!?着なさいよ!服!せめて下着くらい履いてきなさいよ!アンタ変態っ!?変態なのっ!?」
んな理不尽な。
「いやいやいや。そんなん言われても。俺気がついたら全裸で寝てたし。俺の意志じゃないし。どうしろと!」
「だとしても!せめて前くらい隠せっ!そんな、その…そういったものを…堂々と見せて、歩くなっ!!アンタには羞恥心ってもんがないのっ!?」
いやいやいや。そりゃ勿論…
わ ざ と に決まってるだろ?
羞恥心より悪戯心が勝っただけだ。
初なネンネじゃないんでな。
減るもんじゃないし、今更ってやつもあるがな。
てか…俺、掘られてないよな?そっちのほうが不安なんだが。
…特に痛みはないな。うん。大丈夫だろ。
「大丈夫。僕もソッチの趣味はないからね。心配しないで」
…この声ェ。
「アンタ…いつからそこに?というかよく生きてたな?」
首だけ動かして振り向いたらヤツがいた。
澄まし顔でテーブルに座って茶ぁ飲んでやがる。
見たとこ火傷も焦げも見当たらない。
ふむ…様になってますね。イケメン野郎。イケメンはシネ!
「…その様子なら問題なさそうだね。それより、はい。君の服。着替えてね。そろそろ限界っぽいし」
そう手渡されたのは見慣れた物と見慣れぬ物。
PAMAの黒ジャージ
そして純白ブリーフ
ジャージは俺のいつもの寝間着。
だが、ブリーフ。俺の私物にブリーフなどないが?
お前か。イケメンお前のか。
「いや、俺トランクス派だから」
絶対に受け取ったらいけない危険信号を受信した俺は拒否を発動。
…そもそも締め付けられてるみたいなのが苦手なんだよ。
ブリーフって。
蒸れるしビチッてなるし。
「成る程…束縛されるより解放感を求めるタイプか…」
「どうしてそうなった。合ってるけども」
「あ、ちなみに僕は監禁されるくらい愛されたいブリーフ派だから」
「心底どうでもいい情報をありがとう。この変態イケメンが、っ!」
やはり受け取らなくて正解だったようだ。
純白ブリーフを変態イケメンに返しつつトランクスを受けとる。
可愛い熊さんがプリントされた…
トランクスをな
こいつ…
わかってるじゃないか!
可愛いよな。蜂蜜大好きな熊さん!
熊さん好きに悪いヤツはいない。
こいつはいい変態のようだ。
イケメンだけど。
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