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燃えつき崩壊した部屋の中で。
荒ぶる般若様こと耐性のない愛と平和の女神様。
微笑みながらお茶を飲む鬼畜変態イケメン神。
それを横目に頭をアフロにし溶けたジャージと共に吹っ飛ぶ黒いナニか…つまり俺は思った。
飯…まだかな…腹減りすぎて死にそうだ。
とな。
「うーん…考えるとこ間違ってるよね?普通の人間ならそんなこと考える前にあの世にララバイしてるからね?」
「…モエツキロ…ソンナモノ…モエテナクナレ…」
わーっ、聞こえなーい、俺はなんにも聞こえてなんかないー。
「はいはい、現実逃避はやめようね?理解したでしょ?司君」
いーやーだー!認めん!認めないぞ!身体能力が上がってるとか、耐久性も強化されてるとか、俺は知らない、知らないんだ!
「クッ…ナンデモエナイ…?カリョクガタリナイ?…シュツリョクアップ!」
「うん。理解したね。よしよし。じゃあ次の話題に…」
「いや、止めろよ。いい加減。現在進行形で燃やされてるんだが。それも同じ箇所ばかり集中的に!アッツいんだけど!メッチャ熱いんだけど!アンタ俺に何した?熱いですまないハズの熱量なんだが!?」
「えー…そんなことしたら僕にも被害が来そうじゃん?アフロとか僕、似合わないから嫌だよ。何した?ってちょっと体を弄んだだけだよ?物理的に」
「モエナイ…モエナイ…ケセナイ…ケセナイ…グスッ」
というかそろそろ本気で許してください。ラピス様涙目なってきてるんですが?罪悪感が芽生えてきたんですが?
弄んだってやっぱりコイツ変態だったのか!
「…君もしつこいねぇ。確かに裸の司君と抱き合ってるとこをラピスが見たら楽しいことになるかな?と考えて実行したけどさ。それだけだよ?僕にソッチの気は本当にないからね?」
確信犯じゃねぇか!質悪すぎだろあんた!?
「ェ…フェ…ヒグッ…ポロッ」
「え、ちょっ、待っ、アレが燃やせないからって泣かないで!?待って、ホント待って。泣かないで?泣きたいのこっちだからね!?」
「フエェェェェ…!ポロポロポロ…」
「ウエェェェイッ…!?」
ダムが崩壊しちゃったあぁぁ!
「あーあ、泣いちゃった…女の子を泣かすなんてひどいやつだなぁ。司君は」
ちょっと待てえぇぇ!!
俺?俺が悪いの!?
あんただよな?こうなった元凶はこの鬼畜変態イケメンのせいだよなっ!?
「勘弁してくれえぇぇ…!!」
カオスな状況に俺の魂の叫びが響き渡った瞬間だった。
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