始まりは…

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親友が新しい職場に挨拶に行ったりしなければいけない為、役所への転入届けの手続きやガス・水道・電気の手続きに立ち会い、配達物の受け取りなんかは俺がすることに。 おかげで最終日前日にはくったくたになっていた俺。 その代わり築地で旨いもん奢ってもらったわけだが。 後は土産を買って鹿児島に帰るだけ。 両親と…彼女にな。 こっちに手伝いに来る際、少し迷ったというか心配したのは彼女の事だ。 彼女とは前働いていた職場で出会った。 その時まだ彼女は高校卒業したばかりで、俺とは10歳程離れてる。 ロリコンじゃないぞ?基本俺は少し上のお姉様が好きだからな? だから最初は歳も離れていることもあり特になんとも思ってなかったんだが… 一緒の時間に仕事をしているとな。 挙動がなんだか面白いんだよ。 ちょこちょこ、キョロキョロ、そわそわ、ビクビク、隠れ隠れとな。 そんなこと目の前でされればさ、ついつい目でおってしまっても仕方ないだろ? まあ、それで興味を持ったわけなんだ。 先にはっきりいっておくが俺は決してイケメンじゃない。それどころかフツメンより下だと思ってる。というより自覚している。 バレンタインはほぼ母親からしかもらったことねぇよ! 後はせいぜい職場のご結婚されてるお姉様方からくらいだな。 そんな俺だ。それなりにわかった上で話しかけたさ。ああ、ちゃんと自分の容姿は把握していた。 していたつもりだったんだ! だが彼女に聞いた俺の始めの印象はーー 年齢不詳の目が恐い話しかけずらいオタクっぽい男の人 ーーだった ちょっと裏で本気で泣きかけた自分がいたよ。
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