5125人が本棚に入れています
本棚に追加
―――――――――――――
せかい を しはい していた あく は ヤミビト と よばれていました。
ヤミビト は せかい を すきほうだい に あらして いました。
くうき を けがし。
き を きりきざみ。
みず を よごし。
つち を へらし。
ヤミビト は せかい を あく に そめていたのです。
そんな あるひ。
あく を はたらく ヤミビト たち に ばつ を あたえるため。
てん から かみさま が つかわされました。
かみさま の なまえ は ニルヴァーナ。
りっぱ な つばさ を はやした せいぎ の みかた です。
ニルヴァーナさま は ヤミビト たち に たたかい を いどみ ました。
ニルヴァーナさま の ちから により ヤミビト たち は たちまち やられてしまいます。
そして。
ニルヴァーナさま との たたかい に まけた ヤミビト は すがた を けしました。
せかい は へいわ を とりもどしたのです。
わたし たち は すくわれた の です。
でも……。
ヤミビト は すべて たおせた と きまった わけ では ありません。
あく の こころ を もっていると。
だれしも ヤミビト に なって しまうのです。
ヤミビト に なってしまわぬよう に ニルヴァーナさま の おしえ を まもりましょう。
もしかしから……。
あなた たち の すぐそば にも。
ヤミビト は ひそんで いるかも しれません。
あなた の ともだち……。
ほんとう に "ヒト" ですか?
――おしまい。――
―――――――――――――
……ふむ。
俺は『翼の神』を読み終えた。
最初のコメントを投稿しよう!