相違

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レイナがそう言うと、3人は反応した。 先ずは、ガルムが。 「フッ」 と、笑った後に応える。 「そんな事、当然じゃないですかレイナ様 俺はカズに助けられた身だ その借りが返せる日が来るのなら、願ったり叶ったりだぜ」 お、おう……。 意気込みはありがたいが、危機の到来を願うのはどうなんだよ。 それに続いて、ティナも応える。 「まぁ、レイナ様の頼みなら仕方ないわね カズがピンチの時は、この私が助けてあげるわ!」 イラッ……。 テメェ、助けられた立場のクセによくそんな事が言えるな。 その性格、ある意味羨ましいぞ。 最後にノエルが応える。 「そうね カズは、突然思いもよらない事を言い出して危なっかしいから、私達で支えてあげないとね 後、なんか時々怖いと思うところがあるから、不安なのよね」 ん? 俺が怖い? こんな優しい人間、他にいないと思うんだが? ノエルの奴、俺がさっき強くあたった事を気にしているみたいだ。 まぁ、それはともかくとして。 コイツ等の思いは、俺の助けになりたい事で一致しているな。 うむ。 悪くない。 「まぁ、レイナの言う不穏な未来とやらがきた時は頼むわ」 俺は、割と適当にコイツ等の思いを受け止めた。 その時。 「そうだ! 皆は、カズと私の故郷を知らないよね? 地球がどんなところか、見てみたくない?」 レイナが、またしても予想外な事を言い出した。
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