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未知なる者の襲撃｡
最初に国が一つ滅んだ｡
突然過ぎて､謎過ぎた｡
瞬く間に世界に戦慄が走った｡
公開された"それ"が映し出された映像を見て､人々は様々な憶測をした｡
未確認生物か?
地球外生命体か?
極秘製造された生物兵器か?
神なんて言う奴も居た｡
俺もその映像を見たが､俺から言わせりゃあなんて事は無い｡
ただの"化け物"だ｡
つまり､マジでヤバい｡
5mはあろうかと言う巨体｡
皮膚は白濁色｡
造形は人のそれに近いが､背中には翼が生えている｡
顔面は口と思しき穴だけが確認できた｡
なんか良く分からんが､西洋の伝説に登場するﾄﾞﾗｺﾞﾝ｡
その奇形種と表現した方が良いかも知れない｡
平たく言って"化け物"
ヤバい｡
しかも個体は一つのみならず､数体は確認されている｡
世界中で被害が報告され直ちに､討伐隊が世界的規模で編成された｡
その"化け物"を殲滅させる為､人類は一致団結した｡
それに伴って結果的に人同士の戦争は終わり､世界中の人々は協力し合う事になった｡
悲しいかな皮肉にも､それは平和とはかけ離れた現状によるものだった｡
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