第1章

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<伊藤 side> 宇野ちゃん?  ねぇ・・いつもみたいに「大丈夫」って言ってよ・・  お願いだから・・・ 伊「宇野ちゃん?・・・グズッ・・宇野ちゃん!」  宇野ちゃんはきれいな顔して目を閉じている・・  誰か宇野ちゃんを助けて・・・・・ ?「どうかしましたか?」 伊「あなたは?」 ?「僕は篠原隼人です。一応医学生です。」 伊「えっ?医学生?」 篠「はい!」 伊「宇野ちゃんが・・・助けて・・」 篠「ちょっと脈測らしてくださいね。」 伊「はい。」  宇野ちゃんの手をさしだした。  なんでもないって言ってくれることを祈って・・・ 篠「大丈夫ですよ。疲れて寝ているだけですよ。」 伊「ほんとうですか?ありがとうございます!」 篠「いえいえ。では失礼します。」  よかった。ほんとうによかった。  私は宇野ちゃんの頭をなでながら静か涙をながした。
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