第1章

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私はヨレヨレとした体を起こして、リビングに行きソファに腰を下ろした。 そして一息、深く息をついたところで、スマホが鳴った。 でもすぐ消えたから、LINEかメール……。 もしかしてヨシが何かまた言い訳をするためにメッセージ送ってきたのかな。 そう思いながらリビングテーブルの上に置いてあるスマホをノロノロと手に取った。 「…………!」 受信ボックスにメール。 送り主は“リューマ“ う、そ……。 あまりにもその羅列に驚いて、私はしばらくの間 固まったまま動けなくなった。 り、り、り、リューマから……! メールの返信が来た! まさか…… こんな早くに……。 心臓が口から出るかと思うくらい 激しく鼓動が打ちつけた。 震える手でそのメールボックスを開ける。 『ミユキさんへ メールありがとう。僕は記憶がないけれど、僕に専属スタイリストさんがいたのは感覚で覚えているから、君の存在は否定しないよ。 僕と君はそれだけの関係? 写真は恋人同士みたいだね。 髪、カットしてもらいたいから時間を作るよ。 明後日の、午後2時以降は空いてる?』 リューマからのメールの文章を目で追っていく内に 涙がみるみる溢れてきた。 私たちの関係……。 そっか、メールでは、私たちが夫婦だって伝えていなかった。 でも、今はまだそれは、言わなくていいや。 電話で妻だって伝えて断られてるし リューマが私と会って 思い出してくれたら、全てが真実として蘇るのだから……。 私は返信の文章を綴った。 『明後日、2時以降大丈夫です。 場所は指定して頂いた場所へ出向きます。 よろしくお願いします』 送信完了。 リューマに……会える……!!!!!
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