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私はヨレヨレとした体を起こして、リビングに行きソファに腰を下ろした。
そして一息、深く息をついたところで、スマホが鳴った。
でもすぐ消えたから、LINEかメール……。
もしかしてヨシが何かまた言い訳をするためにメッセージ送ってきたのかな。
そう思いながらリビングテーブルの上に置いてあるスマホをノロノロと手に取った。
「…………!」
受信ボックスにメール。
送り主は“リューマ“
う、そ……。
あまりにもその羅列に驚いて、私はしばらくの間 固まったまま動けなくなった。
り、り、り、リューマから……!
メールの返信が来た!
まさか……
こんな早くに……。
心臓が口から出るかと思うくらい
激しく鼓動が打ちつけた。
震える手でそのメールボックスを開ける。
『ミユキさんへ
メールありがとう。僕は記憶がないけれど、僕に専属スタイリストさんがいたのは感覚で覚えているから、君の存在は否定しないよ。
僕と君はそれだけの関係?
写真は恋人同士みたいだね。
髪、カットしてもらいたいから時間を作るよ。
明後日の、午後2時以降は空いてる?』
リューマからのメールの文章を目で追っていく内に
涙がみるみる溢れてきた。
私たちの関係……。
そっか、メールでは、私たちが夫婦だって伝えていなかった。
でも、今はまだそれは、言わなくていいや。
電話で妻だって伝えて断られてるし
リューマが私と会って
思い出してくれたら、全てが真実として蘇るのだから……。
私は返信の文章を綴った。
『明後日、2時以降大丈夫です。
場所は指定して頂いた場所へ出向きます。
よろしくお願いします』
送信完了。
リューマに……会える……!!!!!
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