死者の王

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ズドオォォォォン!!!!!! 薄暗い森の中に衝撃音が鳴り響く。 ドオォォォン!!!!! その音源は、森の中の今にも朽ちそうなほど古びた城から絶えず発せられていた。 そこは、人々から"死者の王"と呼ばれ恐れられている者の住む城であった。 「これで.....とどめだ!!!!」 ルークは眩い光を放つ剣を標的に向けて勢いよく振りおろす。 「『サンライズアロー』!!!」 剣は光の線を絵描きながら、標的の肩から斜めに体を一刀両断にした。 「グッ!?ガハァァァァァ!!!!」 ズズズ...ズ....ズウウゥン.... 「はぁ...はぁ...終わった....のか?」 そこには体を斜めに両断された、城の主"アンデッドキング"が横たわっていた。 「はぁ..はぁ....ルー君...それ....フラグだからね...」 後ろから、ルークと同じく疲労から肩で息をする魔法使いの声がかかる。 「ふらぐ?エスカ、なんだよそれ?」 「君はわからなくても良いよ~ それにしても....疲れたねぇ」 エスカと呼ばれた魔法使いは床にぺちゃりと座り込んだ。
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