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「ッ!?なんだ今の?」
突然、城全体を震わせるほどの巨大な爆音が鳴り響いた。
ビキビキ....バキッ.....ビキン...
「た、大変です勇者様!床にヒビが...いえ、壁にも!」
見ると、鈍い音と共に壁や床、天井にまでに亀裂が走っていた。
「この城、崩れる!皆すぐ逃げるぞ」
「フッ....これがいたちの最後っ屁ってやつか」ダダダダダダダッ
「アレス君逃げるの早!?」
一行が部屋の扉へと意識を向けたその時....
「え!?そんな!後ろです勇者様!」
何かがルークの背中にフワリとまとわりついた。
「は...グッ!?アアアアアア!!!」ブシュッ
「カカカカカカカカカカカ!!!!」
ルークを襲ったのは半分になったアンデッドキングの上半身。
醜く広がった大きな口でルークの肩に噛みつき、残った左腕で体をがっしりと拘束していた。
「そんな!まだ生きたの!?ルー君、早くそいつぶっ飛ばして!」
「ダメよ、勇者様はまださっきのダメージが...」
「ッ!?ルーク!」
3人がルークを助けようと動くが、それを阻むように床に一際大きな亀裂が走った。
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