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僕が通う高校は男子校で女子はいない。
女子に餓えた狼達が沢山いる。
「店長が、祐貴の事気に入ってたみたいだな。祐貴、店長のタイプだから無理ないよな。」
「司、店長のタイプって僕は男だ。男らしい店長はノーマルだろ?」
「可愛い男の子なら話は別だろ?祐貴は、可愛いからな。」
からかう司に、僕は呆れながらも携帯を手に取りメールが来ている事に気付き開いてみると・・・
今日は、残業で遅くなるからバイトの話は帰ってからゆっくり聞くよ。10時以降のバイトはけしてしないように。
と、慶佐叔父さんからのメールだった。
保護者として心配している文面に僕は、過保護だと笑ってしまった。女の子なら分かるけど僕は男の子だから心配しすぎだと思う。
「HR始めるから席に着きなさい。」
長身で眼鏡をかけてて低くて色気ある声の大人の男性は、僕のクラスの担任の先生で担当は数学。切れ長の目をしていて目で誘惑されるとかで生徒の母親達に人気がある。
「祐貴、四条先生に見とれてるのか?」
「司、僕を干渉しすぎだろ。司が、勘違いされてもいいなら止めないぞ。」
「俺と祐貴が出来てるって今更だろ?男子校なら珍しくないさ。」
何とも思ってない司の発言に僕は呆れる。司は、明るくて前向きだが馬鹿なのは言うまでもない。でも、僕はそんな司の馬鹿な所が嫌いではない。
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