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千夏と健太は2人でドンドン話を決めていき、
子どもたちは楽しげに目を輝かせた。
健太たちはニッと笑い、それぞれ仲間に檄を飛ばす。
「裏山は俺らの庭だ!女なんかに負けねーぞ!!」
「4対6で人数は私たちが有利よ!
男子の鼻、絶対、明かしてやるよ!!」
千夏と健太の数を数える声で
子ども達は一斉に走り出した。
彩愛も皆より一回り小さな身体で必死に駆け、
岩陰に隠れて、身を潜める。
暫くすると、
遠くの方で健太が誰かを捕まえた声が聞こえた。
不安になった彩愛はもう少し離れようと動き出した。
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