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彩愛が2,3歩進んだ所で
後ろの藪がガサガサと音を出して揺れた。
彩愛は慌てて駆け出したが、
肩を掴まれて、きゃっ!、と小さな悲鳴を上げた。
でも、
しーっっ!、と彩愛を宥めたのは千夏。
ホッとする彩愛に千夏は小声で状況を話す。
「後は好信を捕まえれば、全員捕獲よ。
こっちは彩の他に
絵里ちゃんと紀ちゃんが残っているし、大丈夫。
でも、健太の奴が
そこの道沿いを歩いていたから、ここは離れた方がいいわ」
小さく頷いた彩愛に手を振り、
走り出した千夏は釘を刺す。
「でも、彩は無理をしちゃダメよ!」
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