11/24
前へ
/700ページ
次へ
  小屋の中は暗くて変な匂いがした。 彩愛は入ってすぐに後悔して出ようとしたが、 後ずさると、肩に何かがぶつかった。 きゃっ、と声を上げて、彩愛は腰砕けになる。 恐る恐る顔を上げると、 そこにはあったのは夏祭りで使う獅子舞の飾り。 ようやく、ホッとした彩愛は辺りを見渡す。 そして、 暗さに慣れ始めた目が奥の方にある物体を捕える。 彩愛は無意識に確かめようと目を凝らしていた。
/700ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加