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  でも、そこにあったのは 血を流し、無残な姿で目を剥いて倒れている女性。 彼女が生きていない事がなぜか一瞬で彩愛にも分かった。 彩愛はあまりのことに声も出せず、 尻もちをついたまま後ずさった。 助けを呼ばなきゃ、と思っても まるで身体に命じる機能を失ったかのように 何も出来ない。 ただ、逃げ出したいと念じるばかりで・・・ そして、思考と意思を取り戻せぬまま ゴンッと頭の中で音が聞こえ、彩愛は気絶した。
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