13/24
前へ
/700ページ
次へ
  夕焼けで空が赤く染まる頃 子どもたちはブランコの周りに集まっていた。 冬だからあっという間に暗くなるだろう。 膝に手をついて息をしている健太と千夏は 互いを見ずに会話した。 「今日はこのくらいにしてやる・・・・・・」 「・・・・・・引き分けね」 ふぅと地面に倒れ込む2人。 そんな2人を囲んでいた子どもたちは 散り散りになって、 まだ見つかっていない友達の名前を叫ぶ。 「好信――、終わりだぞ!」 「彩ちゃん、えりちゃ――ん、出てきて!」
/700ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加