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  好信は近くの木の上からひょいっと降りてきて 友達と拳を合わせた。 ずっこい!、と怒る女子に好信はべーっと舌を出した。 少しすると、絵里が離れた所から顔を出した。 なのに、いつまで経っても、彩愛は現れない。 千夏は不安そうにキョロキョロと探す。 「彩は?」 その言葉に反応した健太も 友達と笑い合うのをやめ、辺りを見渡す。 「とにかく探すぞ!」 子どもたちは各々彩愛の名を呼びながら、 裏山に散っていった。
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