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辺りが真っ暗になり、子ども達に不安が広がる。
泣きそうな顔で女の子が呟く。
「ママに怒られるよ……」
同意するように頷いて、紀子は思いつく。
「彩ちゃん、家に戻ったんじゃない?
この前、発作が起きそうになった時、
急いで帰ったことあったじゃん!」
喘息の持病を持つ彩愛は
たまに、酷い発作を起こすことがあった。
でも、と絵里は不安そうに反論する。
「いつもは誰かに言っていくじゃん……」
それに既に
探すことが面倒になっていた好信が
不貞腐れたような声で抗議する。
「かくれんぼで、周りに人が居なかったんだろ?」
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