6人が本棚に入れています
本棚に追加
家に戻り、冷静になった健太は考え込む。
『あそこは帰る前に探したはずだ。
近くに居て気がつかなかったなんてありえない。
それに気を失うほどの発作を起こしている時、
彩はそんなに歩けないはずだ・・・・・・』
神社は公園より少し奥の山頂付近にある。
彩愛は公園を目指して歩いて、
喘息の発作が起きて倒れたというのが大人達の結論だった。
だが、裏山と言っても高くはないし、
神社には犬の散歩に寄る人も多い。
『まるで、人目につく所に置いたみたいだ・・・・・・』
健太は嫌な胸騒ぎを覚えた。
最初のコメントを投稿しよう!