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「ちーちゃん、そんな言い方ダメだよ。
健ちゃんに話を聞くだけって言ったじゃない・・・・・・」
たった1人、懸命に
千夏と健太を落ち着かせようとしているのは
神成彩愛(カミナリアヤメ)。
彩愛の声は小さいが、澄んでいてよく響いた。
長い黒髪を下ろし、膝下丈のスカートを履いた彩愛は
健太の隣に住んでおり、千夏と健太とは幼馴染だ。
彩愛は控えめで、大人しい性格で、
目立つタイプではない。
でも、
男子のリーダー格の健太と
女子のリーダー格の千夏は
彩愛にはなぜか逆らえなかった。
それは幼い頃からの習性のようなもので
彩愛の寂しげな声に2人は少し冷静になった。
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